著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

英BBC「補食者の影」を見て感じた “スター東山紀之”の声で語られる軽薄で空疎な言葉の危うさ

公開日: 更新日:

 4月3日、ジャーナリスト津田大介さんが編集長を務める独立型オンライン報道番組『ポリタスTV』に初めて出演した。登録者数6万人を誇る人気YouTubeチャンネル。以前から同チャンネル有料会員だったぼくにとっては、たいへん嬉しく光栄な機会である。MCを務めたのはライター和田靜香さん。和田さんといえば、先月、東京・下北沢の本屋B&Bで小泉今日子さんとぼくと共にトークイベントを催したばかり。今回はその延長戦とも呼べるもので、ぼくの新著『おれの歌を止めるな ジャニーズ問題とエンターテインメントの未来』(講談社)の内容をさらに深掘りしようというテーマだった。

 ところで、ポリタスTVの特色のひとつに、英BBCの出演者ジェンダー平等基準に則り、月単位で番組のゲスト出演者が男女半々になるようテーマ選定とブッキングをしていることが挙げられる。ぼくのゲスト出演も当然その対象となる。そして、出演日の直前の週末となる先週土曜(3月30日)に、まさにBBCニュースで放映されて話題になっていたのが『捕食者の影 ジャニーズ解体のその後』。これは昨年3月、旧ジャニーズ性加害問題を告発してその後の大きなうねりのきっかけを作ったBBCのドキュメンタリー『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』の続編。ぼくのポリタスTV出演が決まった時点では、放映はまだ発表もされていなかった。タイミングが重なったのはまったくの偶然だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    元ソフトバンク「伊奈ゴジラ」の転落人生…淡路島で盗み84件総額472万円、通算5度目の逮捕

  3. 3

    大関・大の里すでに「師匠超え」の鋼メンタル!スキャンダル報道もどこ吹く風で3度目賜杯

  4. 4

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  5. 5

    テレ朝に“ナスD”超え「1億円横領」続々の過去…やりたい放題で解雇された社員のヤバい所業

  1. 6

    東洋大姫路・岡田監督が吐露「本当は履正社に再任用で残る予定で、母校に戻るつもりは…」

  2. 7

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  3. 8

    山下智久「正直不動産」映画化でひと儲け狙うNHKに「甘い」の声も…山P人気は下降気味

  4. 9

    レイズ看板選手「未成年への性的虐待容疑」で逮捕も…ドミニカは殺人も銃撃も「無罪放免」の実態

  5. 10

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在