患者に聞け
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MCI(軽度認知障害)(2)日記を書くために辞書を引く毎日
神奈川県横浜市内に住む藤原達夫さん(仮名・65歳、大手企業嘱託社員)は3年前、市内にある総合病院の脳神経外科で「MCI」と診断された。 担当医からは「MCIは、頻繁に置き忘れ、捜しものをする…
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MCI(軽度認知障害)(1)パソコンの暗証番号が思い出せない…
期待されているアルツハイマー型認知症の新薬「レカネマブ」(「レケンビ点滴静注200ミリグラム」「同点滴静注500ミリグラム」)の解禁が秒読み段階に入った。 問題は価格で、一足早く承認された米…
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鼠径ヘルニア手術(3)悩まされた排尿障害「トイレに駆け込んでも間に合わない」
連日、猛暑日が続く7月中旬、浅沼浩さん(仮名.71歳=神奈川県川崎市在)は、「鼠径(そけい)ヘルニア」の手術を受けた。 介護福祉士である浅沼さんは、高齢者の入浴やベッドの寝起き介護で、腹に力…
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鼠径ヘルニア手術(2)「1回の手術で完治する」と担当医は説明した
かつて「脱腸」と言われた「鼠径ヘルニア」の診断方法は、問診、視診、触診を基本にしている。病院(外科、泌尿器科)によっては、超音波検査やCT検査も行うが、「私の場合、視診、触診だけで、鼠径ヘルニアと診…
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鼠径ヘルニア(1)医師の診断は即決「手術しかありません」
神奈川県内在住の浅沼浩さん(仮名=71歳・男性)は、10年前に介護福祉士の資格を取得し、県内外の老人ホーム施設に勤務してきた。 介護仕事は、ハードな職業である。高齢者を抱きかかえて寝起きさせ…
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高血圧症の克服(5)「降圧剤の処方を変えましょうか」担当医からうれしい言葉
40代に入って「高血圧症」と診断された。以来20年間、降圧剤「アムロジピンOD錠」を常備薬にしてきた早川栄治さん(仮名.69歳=埼玉県在住)だが、今年5月に予想外の様変わりを見せる。 「自宅近…
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高血圧症の克服(4)通片道1時間の勤ストレスから解放…1万歩の農道散歩と野菜生活
2022年の秋、イベント企画会社を経営する早川栄治さん(仮名.69歳=埼玉県在住)は、20年間東京都内に借りていた事務所を引き払い、仕事場を入間の自宅に移した。 早川さんの持病である高血圧症…
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高血圧症の克服(3)30年通った病院が閉院…新たな総合病院で薬が7種類に増えた
埼玉県入間市に住む早川栄治さん(仮名・69歳=イベント企画会社経営)は、3年前、高血圧症の治療中に少し困ったことが起こった。 30年近く、家族ぐるみでお世話になっていた自宅近くのクリニックの…
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高血圧症の克服(2)暴飲暴食、ストレス、運動不足…投薬治療開始を告げられた20年前の生活
「血圧が少し高い。降圧剤を出しましょう」 20年前、中年期を迎えた早川栄治さん(仮名.69歳=埼玉県在住)は、自宅近所のクリニックでこう診断された。 都内に事務所を構えイベント企画会社…
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高血圧症の克服(1)降圧剤を飲んでも治らなかった血圧が正常に
初夏の日差しを感じ始めた今年5月、イベント企画会社を経営する早川栄治さん(仮名.69歳=埼玉県在住)は、思いがけない経験をする。 20年ほど前に「高血圧症」と診断された早川さんは、以来、降圧…
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狭心症(5)「毎晩、妻とビール2本の晩酌は継続しています」
都内の循環器専門病院で、東海林治郎さん(仮名.68歳)はこの3月、「狭心症」のカテーテル治療を受けた。 この病院は、狭心症治療の入院期間を、症状の軽重によって3泊4日、2泊3日、1泊2日、ま…
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狭心症(4)手術中の医師の会話が丸聞こえ「ここが詰まっているね」
今年3月下旬、関東圏に住むプログラマーの東海林治郎さん(仮名=68歳)は、都内の循環器専門病院で、「狭心症」のカテーテル治療を受けた。 当日の午前。病衣に着替えた東海林さんは、手術室のベッド…
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狭心症(3)診断前の最終検査「太ももからスパゲティ大のカテーテルを…」
今年3月中旬、東海林治郎さん(仮名=68歳)は、自宅近くのクリニックから紹介された循環器の専門病院で「狭心症疑い」の検査を受けた。 検査項目は10通りほどあり、「問診」と「血液検査」を済ませ…
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狭心症(2)亡くなった父も心臓病で入院「遺伝のせいかもしれない」
桜前線が北上中の今年3月中旬、東海林治郎さん(仮名=68歳)は、都内にある循環器専門の病院を訪ねた。年間2000件近い救急搬送を受け付けている、急性心筋梗塞や狭心症患者などの循環器治療専門病院である…
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狭心症(1)唐突に左胸にチクチクした痛みが… 思いがけない「疑い」診断
関東圏に住むプログラマーの東海林治郎さん(仮名=68歳)は今年2月、左胸(乳の下)あたりに、唐突にハチにチクッと刺されたような痛みを覚えたという。 「それから1週間ほど経て、再び同じ場所と今度…
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糖尿病患者編(6)「薬を2種類から1種類減らしましょう」 努力の結果が出た
春の健診で空腹時血糖が170(㎎/デシリットル)台、HbA1cが9%台の異常な高血糖を記録して、医師から「非常事態」を宣言された60代の男性Aさん。糖尿病治療専門医の最初の診察までの10日間に、連日…
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糖尿病(5)歩き方を学び直してウオーキングを再開しさらに4キロ減量
春の健診で糖尿病と告げられ、初めて糖尿病治療専門医を受診した60代のAさん。受診までの10日間、自宅から4駅先まで歩いて往復したおかげで体重は5キロ減少、健診時170(㎎/デシリットル)以上あった空…
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糖尿病(4)血糖値が低下し専門医は「将来薬をやめることも可能」と
ウオーキングと食事制限を始めて10日後、春の健診で糖尿病を指摘された60代のAさんは糖尿病専門医による診察日を迎えた。 「健診時では170(㎎/デシリットル)以上、HbA1cが9%台でしたが、…
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糖尿病(3)1週間で5キロ減量…“代償”は両足の靴ずれ
春の健康診断で急激な血糖値上昇に慌てた60代会社員のAさん。専門医の受診前にウオーキングと食事制限を始めたが、その効果は最初に「目」に表れたという。 「血糖値対策を始める以前は、視力は出ても見…
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糖尿病(2)1日20キロのウオーキングを開始「何をやってきたんだ、との恥ずかしさがあった」
体力に自信があったAさんがすぐに始めたのがウオーキング。通勤時、普段より1時間半早く家を出て4駅先まで歩く。パソコンで距離を測ると片道10キロ近くあった。仕事での歩数を考えると1日20キロ近くになる…