鼠径ヘルニア手術(3)悩まされた排尿障害「トイレに駆け込んでも間に合わない」

公開日: 更新日:

 連日、猛暑日が続く7月中旬、浅沼浩さん(仮名.71歳=神奈川県川崎市在)は、「鼠径(そけい)ヘルニア」の手術を受けた。

 介護福祉士である浅沼さんは、高齢者の入浴やベッドの寝起き介護で、腹に力を入れる職務も少なくない。病院からは手術前に「しばらくは重い物を持つことや、運動は控えてください」と注意された。

 そのため職場には1週間の休暇届を出した。手術後は自宅で静養していたが、少し困ったことが起こる。手術で左下腹部を4センチほど切開した傷痕が、体をよじったりするとチクッと痛むのだ。痛み自体はそれほどでもないのだが、困ったのは排尿だった。

 退院時、担当医師から「術後の後遺症として排尿に少し支障が起こる患者さんもいます」と告げられていたが、あくまでもそういう「患者さんも」いるだけで、自分には関係ないだろうと思っていた。

「ところが実際、私もお漏らしをしました。子供みたいにパンツの中に漏れてしまうのです。尿意を感じて、急いでトイレに駆け込みますが、どうしても遅れてしまう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…