狭心症(3)診断前の最終検査「太ももからスパゲティ大のカテーテルを…」

公開日: 更新日:

 今年3月中旬、東海林治郎さん(仮名=68歳)は、自宅近くのクリニックから紹介された循環器の専門病院で「狭心症疑い」の検査を受けた。

 検査項目は10通りほどあり、「問診」と「血液検査」を済ませた後は病衣に着替え(レンタル料210円)、まず「心エコー検査」を受けた。超音波(エコー)を体に当て、体内の臓器や血液の流れを測定する検査だ。

 続いて「運動負荷試験」。胸に小型心電計を張り付けながら、トレッドミル(コンベヤー状のベルトの上を歩く)、自転車エルゴメーター(スタンド式自転車のペタルをこぐ)などを行う。

 こうした検査から1週間ほどたった後、東海林さんは再び循環器の専門病院を訪ねた。“狭心症の疑い”から「狭心症」と診断されるかどうかが決まる最後の検査、「カテーテル検査」を受けるためだ。

「病院の玄関を入るとき、やりたい仕事がまだ残っているし、狭心症でなければいいなと祈りました」

 病衣に着替え、カテーテル検査室のベッドに横たわった東海林さんは、局所麻酔を打たれた。局所とはいえ眠くなるのかと構えていたが、麻酔後も周りの声はよく聞こえた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇