狭心症(2)亡くなった父も心臓病で入院「遺伝のせいかもしれない」

公開日: 更新日:

 桜前線が北上中の今年3月中旬、東海林治郎さん(仮名=68歳)は、都内にある循環器専門の病院を訪ねた。年間2000件近い救急搬送を受け付けている、急性心筋梗塞や狭心症患者などの循環器治療専門病院である。

 当時はまだ新型コロナの規制が続いていた時期だった。東海林さんは病院の受付窓口で新型コロナ感染者の対策として「検査、入院中は家族の面会は全面的に禁止。入院、退院時の付き添いも1人まで。洗濯物の受け渡しは1Fの受付で」といった詳細な注意書きを手渡された。

 東海林さんはこれまで大病の経験がなかったため、「狭心症の疑い」という心臓に関わる病名に少し不安を抱きながら、診察室で担当医師と向き合ったという。

 問診では、「いつ、どんな時、体のどこに、どんな症状が出ましたか。痛みや圧迫感はどのくらい続きましたか。ほかに持病はありますか。血縁者に心臓病の人はおりませんか」といった質問が30分ほど続いた。

 東海林さんの亡くなった父親は、生前、心臓病で入院したことがある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…