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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

胃がん医療の均てん化 東北は手術力が低い

公開日: 更新日:

 がん医療の整備は「がん対策基本法」に基づいて進められています。その中で最も重要な位置付けになっているのが「がん医療の均てん化の促進」つまり「全国どこでもがんの標準的な専門医療を受けられるよう、医療技術等の格差の是正を図る」ことです。

 2007年に法律が施行されてから10年になりますが、肺がん手術に関しては、いまでもかなりの都道府県格差が存在しています。胃がんではどうでしょうか。

 胃がんの手術は大きく分けて「内視鏡」「開腹」「腹腔鏡」の3種類があります。このうち内視鏡手術は上皮内がん(悪性ポリープ)の切除に過ぎないため、あまり参考になりません。本格的な胃がん手術の件数は開腹と腹腔鏡の合計。そこで内視鏡を除く全胃がん手術件数に占める腹腔鏡手術の割合を計算してみました(表)。胃がんの腹腔鏡手術には高度な技術が要求されるため、この数字は各都道府県の医療技術の水準を反映していると考えられます。

■青森と佐賀の「腹腔鏡」率の差は6倍弱

 腹腔鏡の全国平均は37・2%。患者10人中約6人が開腹、約4人が腹腔鏡という割合です。ところが都道府県別に見ると、とんでもないほどの格差が存在するのです。トップの佐賀県が51・7%であるのに対して、最下位の青森県はなんと9・0%。均てん化どころの話ではありません。全体的に西日本(九州、近畿、中国・四国)は腹腔鏡の割合が高く、東北や北関東など東日本・北日本では低くなっています。

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