スマートコンタクトレンズで眼球の形状や眼圧を計測できる

公開日: 更新日:

 腕時計型の「スマートウオッチ」やサングラス型の「スマートグラス」のように、腕や頭部など体に装着して利用する端末を総称して「ウエアラブルデバイス」という。従来、近視や乱視など目の屈折異常を矯正するために使われてきたコンタクトレンズも、ウエアラブルデバイスとして世界中で開発が進められている。いわゆる「スマートコンタクトレンズ」だ。

 レンズに搭載する機能によって、さまざまな用途が考えられる。

 医療分野では、どんな使い方が期待できるのか。

 医療用スマートコンタクトレンズの研究を専門のひとつとする、慶応義塾大学眼科学教室の小橋英長特任講師(写真)が言う。

「スマートコンタクトレンズは、直径14ミリほどのレンズを2枚貼り合わせた構造になっています。その間にICチップやアンテナなど、必要に応じた機器回路を内蔵させます。医療への応用ではバイオセンサーを入れることで、眼球の形状や眼圧、涙液に含まれる体液成分などを計測できます」

 現在、最も実用化に近く先行するのは、スイスのSENSIMED社が2010年に開発した眼圧が計測できる緑内障診断用のスマートコンタクトレンズ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し