「体の不調は『唾液』を増やして解消する」 森昭著
唾液には口腔内の洗浄作用や抗菌作用があり、不足すると歯周病になりやすくなることが知られている。また、歯周病菌が増殖して歯肉から血管内に入り込むと、インスリンの働きを邪魔して糖尿病になりやすくなったり、動脈硬化を進行させることも分かってきたという。
唾液が減少する原因としては、加齢や口呼吸のほか、運動不足による血行不良、不規則な生活による自律神経の乱れ、そして長年の姿勢の悪さなども挙げられる。
本書では唾液の働きについて詳述するとともに、唾液を増やすための生活習慣についても解説。キノコや海藻など、そしゃく回数の増える食材を取り入れる食事法や、耳を人さし指と中指で挟んで前後に10回ずつ回す唾液腺マッサージなども紹介する。(PHP研究所 1200円+税)