あと2年以内に伊豆諸島沖で巨大地震が発生する!?
多数の死傷者を出した御嶽山の噴火から1年。先月は阿蘇山でも噴火が発生した他、箱根山の火山活動も活発化するなど、日本各地の“地下”で異変が起きている。
東日本大震災以降、日本列島の活動は新たな局面に移行し、噴火と地震という2つの災害が連鎖して起こる可能性も高くなっている。木村政昭著「次に備えておくべき『噴火』と『大地震』の危険地図」(青春出版社 1250円+税)では、東日本大震災や御嶽山の噴火を予測していた地質学者が、危険エリアと地震や噴火の予測発生時期を明らかにしている。
今、日本で最も警戒しなければならないのが、伊豆諸島沖での巨大地震であるという。規模はM8.5にも達し、発生時期は2012プラスマイナス5年と著者は予測している。
今年は2015年であるから、リミットはあと2年だ。伊豆諸島沖のプレートがいかにストレスをため込んでいるかは、2013年11月に西之島近くの海底火山で噴火が確認され、大量の溶岩の噴出によって新島が誕生したことからも推測できる。
伊豆諸島沖地震が迫っていることを告げるもうひとつの材料が、伊豆大島の三原山にある。三原山の火口底(マグマの頭の高さ)が海抜400メートル以上に上昇しているときは、三原山への圧力も高まっており、近くのプレートへのストレスも高まっていると考えられる。1910年に火口底が400メートルを超えた後には、2度にわたって三原山で噴火が発生し、その後、関東大震災が起きている。現在、三原山の火口底は400メートルを超えており、一向に下がる気配がない。