【遺品の整理】大事な遺品の残し方を学ぶ
「『デジタル遺品』が危ない」萩原栄幸著
高齢者でもパソコンやスマホを使うのが当たり前の現代。悩ましいのは家族が亡くなった際にいろんな契約解除をするためのパスワードがわからなくなっていたりすることが多い、という事態だ。著者は元大手銀行員でセキュリティー・マネジメントの専門家。紹介された実例は怖いものばかり。亡父のパソコンを開けたところ愛人との不倫旅行の写真がどっさり、なんていうのはいかにもありそう。急死した夫がFX(外為証拠金取引)で大損した負債を未亡人が背負うことになった話は怖いの一言。
本書は自分のデジタル遺品から自分が遺族になったときのデジタル遺品への対応法までくわしく紹介している。(ポプラ社 780円+税)