【ドローン大流行】単なるオモチャの域を脱して宅配から戦争まで使われるドローンとは?

公開日: 更新日:

「ドローン・ビジネスの衝撃小林啓倫著

 もともとは軍事利用だったドローンが一気に注目されたのは、高度に発達した通販や宅配への応用にメドがつき、コスト削減に絶大な威力を発揮する見込みが立ったからだ。

 本書はこのビジネス利用に特化した経済書。ドローンの商業利用で有名なのはアマゾン・ドットコムの宅配だが、たとえば土木工事や大型建設工事では広大な現場とその周辺を気軽に空撮し、さまざまな問題への対処に役立てることも可能。これまでは救急車で輸送するほかなかった輸血用の血液などをドローンで迅速に運搬することだってできるわけだ。

 もちろん防犯目的での使用もできる。IT通の経営コンサルタントである著者によれば、ドローンは単なる飛行物体ではなく「空飛ぶロボット」のようなもの。確かに情報収集から輸送、軽作業までこなすドローンはロボットに等しい。かつて自動車が出現したときと同じぐらいの歴史的なインパクトだという評価は誇大ではないだろう。(朝日新聞出版 1500円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…