【遺品の整理】大事な遺品の残し方を学ぶ

公開日: 更新日:

「プロに学ぶ遺品整理のすべて」木村榮治著

 本書の著者の肩書を見てびっくり。「一般社団法人遺品整理士認定協会理事長」。こんな団体があるのか? と。著者がリサイクル会社の役員だったときに実父が急死し、遺品整理の業者を頼んだところ余りに事務的なふるまいに傷ついたのが組織立ち上げのきっかけだったとか。

 そんな著者によると遺品整理のコツは捨てるものと残すものの分け方。手紙や日記は読み始めると終わらないので、まずはまとめておく。衣類は廃棄かリサイクルか寄付。重要書類の置き場も生前によく確かめる。本棚の全集の箱の中とか冷蔵庫の奥などという例もあるという。うろたえるのは隠してあったエロ本や写真、DVDなど。60歳女性がカタブツの父の遺品に1000枚のエロDVDを発見したなどという実話も紹介されている。遺品整理の業者の見分け方などもシロウトにはありがたい。携帯電話の解約も忘れずにというアドバイスも行き届いている。巻末に「もしも」のためのチェックシートや優良業者のリストなども添えられている。(WAVE出版 1500円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…