著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<133>“無罪請負人”事務所出身の渥美陽子弁護士に相談を持ちかけると…

公開日: 更新日:

 その頃に出会ったのが渥美陽子弁護士である。

 もともと面識はなかったが、愛媛で発生した民事事件の裁判を取材した際に被告側の代理人弁護士を務めているのを知り、相談を持ちかけることにしたのだ。この裁判の原告側の弁護士は早貴被告と同じで、ドン・ファン事件も同じ構図に持ち込もうと考えたのである。

 ネットで調べると彼女は無罪請負人として有名なH弁護士の事務所にも所属していたことがあり、2年前に独立して自らの事務所を構えていることが分かった。

「私はドン・ファン事件のことを追っている者です。お会いしたいんですが」

 電話で連絡を取ると、「すぐにお会いしましょう」ということになった。大して説明をしていないのに、彼女の決断は速かった。2、3日後に私が指定した小料理屋で会うことになったのである。

 私は30代を少し越えた編集者のNクンを連れて店に向かった。彼は週刊現代の編集者当時から私の担当になり、私といろいろな案件を記事にしているので気心は通じている。ドン・ファンが亡くなる前から担当になっていて早貴被告とも面識があり、ドン・ファン事件にどっぷり首を突っ込んでいるから、いちいち説明する必要もないので気楽な仲であった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動