食べ過ぎの脂肪肝に有効 「エビ&カニ」エキスの威力

公開日: 更新日:

 脂肪肝炎の原因は大きく4つある。「飲酒」「食事過多」「糖尿病」「無理なダイエット」だ。お酒が飲めない田中さんは、食べ過ぎによるNASHの疑いと診断された。さっそく、低カロリー、低脂肪の食事と運動を医師から指示されたが、併せて、「アスタキサンチン」のサプリメントを勧められたという。

「アスタキサンチンはカニやエビなどに含まれる赤い色素で、体脂肪の増加抑制や眼精・筋肉疲労などに効果があり、化粧品や健康食品として用いられています。それが私たちの研究で、NASHの予防と抑制に効果があることがわかったのです」

■炎症を抑え脂肪を減少させる

 NASHには、抗酸化作用のあるビタミンEが有効であることが知られている。人は食物を取り、酸素を吸って体内で代謝することでエネルギーを作る。その際、活性酸素と呼ばれる不安定な状態の酸素を作る。この活性酸素が何らかの理由で増えることで、非アルコール性脂肪肝を刺激し、NASHを作るといわれている。そのため、ビタミンEはNASHに効くとみられているのだ。

 実際、昨年の欧州肝臓学会では、非アルコール性肝炎の患者にビタミンEを投与すると医薬品と同等の改善が見られ、心臓への悪影響を及ぼさないことが観察されたと報告されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり