歯が減り、足の指は地面につかず…子供に広がる体の異変

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 原因は幼少期の外遊びの減少にある。運動不足で関節回りの筋肉が大人並みに硬くなるからだ。

「ある統計によると、中・高校の骨折率は2010年までの40年間で3倍以上に増加していますが、小学校以下は横ばいもしくは減少傾向にあります。外遊びで危険回避能力を養っていないので、クラブ活動が盛んになる中・高校生での事故が増えているのです」

 これに、スマホや携帯ゲームの普及による悪い姿勢が拍車をかけている。

「頭の重さは体重の8~13%程度といわれ、骨盤に背骨が立って顎を引いた正しい姿勢なら、ラクに支えられます。しかし、スマホなどで前傾姿勢を長時間続ければ大変な負担となる。たとえば頭が15度前に倒れるだけで頭の重さの2倍、30度で3倍、60度で5倍の負荷が頚部にかかる。結果、首や肩、腰全体に負担が及ぶ。肩こり腰痛などが起きるのは当然です」(林院長)

 対策は姿勢を正すこと。頭、背中、お尻、かかとが、すべて壁につくよう立つことが基本だ。

「これがもっとも安上がりで効果的な健康法です。一度身に付いた悪い姿勢を直すのは大変ですが、親子で根気強く取り組めば正せます」(林院長)

 実際、林院長の指導で多くの子供たちの姿勢が良くなり、肩痛や腰痛等が軽減し、運動能力も向上したという。あなたの子供は大丈夫?

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