客観的根拠なく診断困難…“エセうつ病”で注意すべきこと

公開日: 更新日:

 糖尿病や高血圧などは、検査数値が診断の根拠になる。しかし、うつ病などの精神疾患は、客観的根拠がない。それゆえに診断が難しく、「見逃し」や「似非」が多くなる。東京女子医大東医療センター精神科・山田和男教授は、「『うつ病なのに、うつ病と診断されていない』『うつ病ではないのに、うつ病と診断されている』という2つの問題が混在している」と指摘する。適切な対処が行われていないのはどちらも同じで、治癒率に影響が出てきてしまう。適切な診断・治療を受けるために知っておくべきことは何か?

■2質問+1法

 診断を受ける上で山田教授が推奨するのは「2質問+1法」。うつ病が疑われる場合、医師は「抑うつ気分」と「興味の喪失」はないかの2つを問う。これに「それらに助けが必要か」をプラスする方法だ。

「抑うつ気分と興味の喪失は、うつ病の精神症状ですが、これらだけでは正確に診断できないケースが多い。誰でも抱く感情で、うつ病に限ったものではないからです」

 うつ病は精神症状と身体症状の両方が見られるので、睡眠障害、食欲不振・過食、倦怠感なども確認する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース