四十膝、五十膝が増加中…正座がキツイは“壊れる”サイン
四十肩、五十肩ならぬ「四十膝・五十膝」を放置していないか? 症状が悪化してから対策を講じるのでは遅い。
「季節の変わり目に膝が痛いと感じたら、『四十膝・五十膝』かもしれません」
こう指摘するのは、埼玉県済生会川口総合病院皮膚科主任部長の高山かおる医師。高山医師は爪の変形、たこ・うおのめ、糖尿病性足病変などを主に診ているが、これら足のトラブルは膝と密接な関係にあるという。
「足の使い方が悪ければ、足のトラブルの治療をしても再発します。そして足の使い方は、X脚、O脚といった膝の間違った使い方と切り離せません。長年の膝の間違った使い方で膝に負担がかかって軟骨が摩耗し、やがて膝痛を生じる人が多いのです」
「膝痛=高齢者」とのイメージが強いが、実は症状が出始めるのは40~50代。膝の間違った使い方に、肥満、運動不足による筋力低下が加わり、膝が悲鳴を上げ始める。
これが「四十膝・五十膝」だ。さらに、気温が下がる秋以降は膝や足全体の血液やリンパの循環状態が悪くなり、痛みを強く感じやすいという。