リウマチ予防で注目 「女性ホルモン」補充療法の可能性

公開日: 更新日:

 それ以来、リウマチと更年期の研究を続け、閉経前はピル、閉経後はHRTがリウマチを予防するとの結論に至った。

「リウマチの発症は40~60歳女性に圧倒的に多い。更年期に近くなると女性ホルモンの量の変動が激しくなり、閉経による急激な減少と関係していると考えています」

 最近、エストロゲンにはリウマチをはじめとする自己免疫疾患を抑制する働きがあると、海外の研究者からも発表があった。また、日本ではリウマチ患者の男女差が大きく、これは女性ホルモンとの関係が考えられるが、HRTを意欲的に行う欧米、オーストラリアでは、HRTで更年期以降もエストロゲンの量を保つことで、リウマチ患者の男女差が日本ほどではない。

 そもそも更年期の症状に関節症状がある。これについても認知度が不十分なのだが、更年期による関節症状であれば、HRTで改善できる。診断が難しくリウマチへ移行する可能性のある関節症状も改善できる。

 なお、更年期の関節症状へのホルモン療法、ピル処方はいずれも健康保険が適用される。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する