リウマチ予防で注目 「女性ホルモン」補充療法の可能性

公開日: 更新日:

 中高年女性に多い関節リウマチ(以下、リウマチ)の予防法に注目が集まっている。

 日本リウマチ学会指導医である慶宮医院理事長・宮地清光医師は、リウマチと更年期の関係に着目し、積極的に治療を行っている。

 関節のこわばりや痛み、腫れは、リウマチの典型的症状だ。次に挙げる新基準で診断する。

 まず、リウマチ以外では考え難い「骨びらん(骨の破壊)が1カ所以上」あればリウマチと診断。もしなければ「複数の小関節中心の痛みや腫れがあり、血液検査でリウマチ因子や抗CCP抗体などが陽性」であれば、10点満点中6点以上でリウマチと診断される。

「5点以下では『未分類関節炎』とされ、一般的には経過観察です」

 しかしこの場合、要注意なのは「抗CCP抗体が陽性」の場合だ。

「1~2年後、非常に高い確率でリウマチに移行します。すると、完治する術はありません」

 宮地医師は、関節症状があって閉経している女性には、女性ホルモンのエストロゲンを補充するホルモン補充療法(HRT)を実施。60代以上でもホルモン量を少量にしたHRTを行う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差