【こむら返り】頻発する人は「芍薬甘草湯」を手元に

公開日: 更新日:

 夜間にトイレに行かないために水を飲まなかったり、飲酒によるトイレ(利尿作用)が原因で起こる脱水もミネラルバランスを乱し、こむら返りを起こりやすくするという。

 持病に伴うものでは、「脊柱管狭窄症」「腰椎椎間板ヘルニア」「糖尿病」などによる神経障害。「閉塞性動脈硬化症」「下肢静脈瘤(りゅう)」などによる血流低下。「腎不全」「肝不全」「甲状腺疾患」「妊娠」などで生じるミネラル異常や栄養素(レボカルニチン)の不足などが原因になる。では、なぜ睡眠中によく起こるのか。

「夜間は筋肉のセンサーの働きが低下しているところに、布団の重さで足首が押されてふくらはぎの筋肉が縮んで、誤って収縮し続けてしまうのです。夜間の体温低下や布団から足を出すことによる冷えも関係します」

 こむら返りが起きたときの対処法は、筋肉が収縮している方向とは反対側に筋肉を伸ばすこと。膝を伸ばした状態で、つま先を体の方へ引っ張る。早くケイレンを止めないと、筋肉が損傷して痛みの引きが長引くという。


「市販薬では漢方薬の『芍薬甘草湯』が一般的。飲んで4分ほどで効くので、頻発する人は枕元に置いておくといいでしょう。筋肉の疲労が明らかな場合は、梅干しなどで『クエン酸』を取ると予防になります」

 就寝前はコップ1杯の水を飲むこと、羽毛布団などの軽い布団にして足への刺激を減らすことも予防になるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲