麻央さん乳がん闘病に学ぶ 検診で押さえるべきポイント

公開日: 更新日:

 乳がんには、「しこり(腫瘍)で発見されるもの」や「石灰化で発見されるもの」などがあり、超音波は腫瘍に起因する乳がんの発見に優れ、マンモは石灰化に起因する乳がんの発見に優れている。そのため、両方の検査が必要なのだ。

「腫瘍からの乳がんが圧倒的に多いですが、石灰化の乳がんのリスクもある以上、乳がんを見落とさないためには、どちらも受けた方がよい」(濱岡ブレストクリニック院長の濱岡剛医師)

■検診を受けたら「乳腺濃度」も確認

 マンモと超音波の両方を受けることが理想的なのは、近年、注目を集めている「乳腺濃度」とも関係がある。

 乳がんは、乳房の中の「乳腺」という組織にできる。乳腺は、乳汁を分泌する器官と乳汁が通る器官で構成されていて、その密度から「高濃度」「不均一高濃度」「乳腺散在」「脂肪性」に分かれる。一般的に、若い間は濃度が高い「高濃度」で30代後半以降、徐々に脂肪に変わる。ところが、日本人は高濃度や不均一高濃度の乳腺が多く、濱岡医師によれば「10人いれば半数以上」という比率だ。年齢を重ねても高濃度の人もいる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?