乳がん発見にもメリット 「ホルモン補充療法」最新事情

公開日: 更新日:

 更年期障害の治療「ホルモン補充療法(HRT)」は、乳がんリスクを上げるのか? 湘南記念病院乳がんセンター長の土井卓子医師が調査した。

 更年期障害で苦しむ妻の姿に胸を痛めている男性も多いのではないか? 症状を和らげる効果の高い治療としてHRTがあるが、「乳がんのリスクを上げるのでは」という議論があり、治療をためらう人もいる。

 2008年に埼玉医大が初めて日本人女性を対象とした調査結果を発表。全国7施設の多施設共同研究として、乳がん患者とそうでない患者を比較(全対象者のうちHRT歴がある人は7.4%)したところ、「HRTは乳がんの発症リスクを高めない」との結果が出た。

 ただ、HRTの普及率は日本で2~3%(欧米では40%)と少なく、それ以外の研究が行われていないのが現状だ。

 一方、湘南記念病院では、「HRTを受ける場合、マンモグラフィー(マンモ)と超音波の乳がん検診が必須」としている提携クリニックがあるため、HRT歴のある女性受診者が多い。それが、今回の土井医師の調査につながった。ちなみに「必須」としている医療機関はごく少数だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭