ビールにあらず…痛風で怖いのは生活習慣と体質だった

公開日: 更新日:

「確かに、ビールはお酒の中ではプリン体が一番多く含まれていて、ビール500ミリリットルに17~22ミリグラムといわれています。しかし、これはステーキやレバーなどに比べればはるかに低い。気にする量ではありません」

 では、なぜ「ビールは痛風の天敵」といわれるのか? 

「ビールに限らずお酒は尿酸値を上げやすい。尿酸排泄作用が低下するうえ、含まれるプリン体は体内に吸収しやすいからです。さらに、ビールには食欲増進効果があり、焼き肉やお刺し身などプリン体が多く含まれる食べ物と合う。そのためビールを飲んで食べていると結果的にプリン体を多く体の中に取り込むことになるのです」

■牛乳が効く

 しかし、プリン体が多く含まれる飲み物や食べ物を取ったからといって痛風を引き起こしやすいというのは事実なのか。

「プリン体の7~8割は細胞核を分解する過程で生成され、食べ物によるものはせいぜい2~3割に過ぎません。体内で作られるプリン体には2つあって、細胞の新陳代謝に伴って産出されるものと、急激な無酸素運動によって作り出されるものがあります。つまり、プリン体を多く作る原因は食べ物以上に日頃の体の動かし方などにあるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?