新型コロナには睡眠で勝つ 長引く外出自粛で心の不調続出
睡眠を整えれば、メンタル不調が改善し、感染症リスクも抑えられる。対策の基本は、テレワークでも普段と同じ時間に起床して、仕事を始める時間も一定にする。生活リズムを安定させることが質の高い睡眠の土台になる。
「運動不足を解消して適度な疲労を感じることも睡眠の質を高めます。都心に通勤している会社員は、1日の平均歩数が9000歩というデータがあります。それがテレワークになると約2700歩と3分の1以下に減ってしまいます。運動不足の解消には下半身の血流をよくすることが重要なので、自宅でできるスクワットがおすすめです。また、意識的に『貧乏ゆすり』をするのも効果的です。下半身の血流をよくしたり、セロトニンの分泌を促してイライラを抑えるなど、ウオーキングと同じような効果があります」
シャワーでなく、湯船につかるのも有効だ。冬が厳しく家にこもらなければならないフィンランドでは、血流をよくして運動代わりになるサウナが発達した。普段であれば湯船につかると疲労を助長してしまうが、いまは適度な疲労によって良質な睡眠につながるという。
コロナと闘うには睡眠を整えよう。