新型コロナには睡眠で勝つ 長引く外出自粛で心の不調続出

公開日: 更新日:

 ストレスと睡眠は互いに大きな影響を与える。睡眠が不足すると、自律神経が休まらずに疲労がたまってストレスが解消されない。ストレスが蓄積すると自律神経にますます負担がかかり、睡眠が乱れてしまう。この「負のスパイラル」がいま起こっていて、メンタル不調を招いているのだ。

「しかも、睡眠不足は感染症にかかりやすくなります。十分な睡眠がとれていないと交感神経が優位になっている時間が長くなり、コルチゾールというホルモンが多く分泌されます。コルチゾールはストレスにより分泌が促進されるステロイドホルモンの一種で、免疫を抑制する作用があり感染リスクをアップさせるのです。また、睡眠不足で自律神経のバランスが崩れると、免疫をつかさどる白血球の働きも低下させてしまいます」

■「貧乏揺すり」で運動不足を改善

 さらに、睡眠不足はウイルスを無力化する抗体をできにくくする。ワクチンを接種した後の抗体産生量を調べた研究では、「接種した夜にしっかり睡眠をとった人は、徹夜して睡眠不足だった人に比べて4週間後の抗体が約2倍多かった」と報告されている。睡眠不足だと、作られる抗体が半分になってしまうのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘