著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【砂肝】「鶏内金」と呼ばれる生薬で結石を溶かす作用が高い

公開日: 更新日:

 突然、脇からお腹にかけて激痛が……。尿路結石は20~40代に多いとされてきましたが、最近、シニア層も増加傾向にあります。

 尿路結石とは、尿の通り道に石ができてしまう疾患です。尿の中に含まれる物質が結晶をつくり、タンパク質などと結合して固まって「結石」となります。結石ができる場所によって腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石といわれます。結石がごく小さい砂状の場合は、尿とともに排泄されますが、ある程度の大きさになると体内にとどまってしまいます。

 症状としては、脇腹から下腹部にかけて痛みが生じるケースが多く、血尿もみられます。結石が下降して膀胱に近づいてくると、頻尿、残尿感、排尿痛が起きることもあります。結石は自然に体外に出るケースがほとんどですが、痛みがひどかったり、なかなか落下してこない場合は手術が必要になります。

 シニアの場合、結石が尿路を塞ぐと尿路感染症や急性腎盂腎炎に至るリスクが高まるため、注意が必要です。また、尿路結石は再発率が高いので、普段の食事で予防に努めましょう。

 中医学では、尿路結石は「体内で滞った余分な水分が固まって石になる」と考えます。痰湿といわれる、新陳代謝が悪く体に湿気がこもり、脂肪分もたまりやすい人に多く見られます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱