著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

コロナワクチン治験が最終段階…最初に受けられるのはだれ?

公開日: 更新日:

 7月末の時点でアメリカの感染者は累計440万人、死者は15万人を超え、南部や西部から中西部へと感染が拡大しつつあります。一方で製薬大手のファイザー、医薬ベンチャーのモデルナの2社がコロナワクチン治験の最終段階に入ったことが発表され、希望も生まれています。

 早ければ今年末または来年初めにも予防接種が受けられるかもしれないという期待もある中、問題は大量のワクチンをどう生産し、どのような方法で国民に接種するのか。さらにその場合、だれが優先的に接種を受けられるのかという疑問も生まれています。

 NIH(国立衛生研究所)とCDC(疾病対策センター)の要請により立ち上がった専門家グループが、その検討会議を行っています。現在のところ最優先は医療関係者と、警官や消防士などエッセンシャルワーカーと呼ばれる市民生活に欠かせない仕事に従事する人々。またコロナウイルスに感染した場合に最もリスクが高い高齢者、老人ホーム居住者、既往症を持つ人々など、ざっくりとした目安があります。

 しかし、どこまでがエッセンシャルワーカーなのか。病院のカフェテリアで働く人や清掃スタッフは入るのか。また親たちが仕事に戻るためには学校を再開する必要があるが、先生たちも優先接種の対象になるべきか。さらにコロナ感染で重症化したり死亡しているのは黒人やヒスパニックなどのマイノリティーが圧倒的に多いが、その部分をどう加味するのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした