過去の治療法は有効か? 低放射線療法が再び注目されている

公開日: 更新日:

 米ジョンズ・ホプキンス大のまとめによると、9月7日午後3時現在でペルーの感染者数は68万3702人と米、印、伯、露に次いで5番目に多い。

「ペルーのリポートでは64歳の患者は、新型コロナウイルス感染症による肺炎を起こし、急速に進行して換気機能が悪化。両側の全肺容量に対する1Gyの放射線治療が施されて、換気機能が徐々に改善され、副作用がなかったと報告されています」

 実はこの治療法は20世紀初頭に肺炎治療で使われてきた方法。リンパ球をターゲットにすることで、重篤な肺炎患者に見られるサイトカインストームを阻止するのが狙いだ。抗生物質の発見で廃れたが、新型コロナウイルス肺炎が急激なサイトカインストームを起こし、それが致命傷になることがわかり、再度注目されているのだ。日本でもこの冬、医療崩壊が起こるようであれば、低放射線療法が必要になるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった