過去の治療法は有効か? 低放射線療法が再び注目されている

公開日: 更新日:

 問題は、新型コロナウイルス感染症に効くとされる抗ウイルス薬がすぐに手に入るわけではないことだ。

 現在、新型コロナウイルス感染症に効く抗ウイルス薬であると証明されているのは、エボラ出血熱の治療薬候補となった「レムデシビル」くらいしかない。

「医療機関がレムデシビルを手に入れるには、『新型コロナウイルス感染症医療機関等情報支援システム』(G―MIS)の調査シートに入力して、厚労省から配布してもらわなければなりません。製薬会社は10~12月に世界で50万人分を製造すると公表していますが、世界的な需要が高いため、不足は必至です」

 日本ですらこの状態だから、中進国では薬剤入手はかなり難しい。そのため薬剤を使わない、新型コロナウイルス感染症の治療法が模索されているという。

「そのひとつが、放射線を低線量で肺に照射する方法です。ペルーでは、使用可能な人工呼吸器(MV)は822程度しかなく、集中治療室のベッドと人工呼吸器の不足を回避するために、この方法が試されているようです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…