消毒液による「うがい」のやり過ぎは逆に感染リスクをアップ

公開日: 更新日:

 うがい薬の品薄が続いている。今月4日、吉村洋文・大阪府知事が会見を開いて「新型コロナウイルスの感染者が、ポビドンヨード入りのうがい薬を使用したところ、唾液からウイルスが検出される人が減った」と発表。重症化を防ぐ効果も期待できるとの見解も示された。ワイドショーで生中継されていたこともあり、ドラッグストアやネット通販ではアッという間にポビドンヨード入りのイソジンうがい薬が売り切れたのだ。

 しかし、会見の直後から「実施された研究は科学的根拠が弱い」「唾液中のウイルス量が減ったことを感染や重症化の予防に結びつけるのは飛躍しすぎ」など、専門家からは疑問視する声が相次いだ。それでも、いまだにポビドンヨード入りのうがい薬が売り切れているのは、新型コロナ対策として使っている人が多いのだろう。

 だが、ポビドンヨードなどのうがい薬を使用したうがいのやり過ぎはむしろ逆効果になりかねないという。アメリカ国立衛生研究所(NIH)でウイルス学・ワクチン学の研究に携わり、著書に「感染を恐れない暮らし方」がある本間真二郎医師(七合診療所所長)は言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に