過去の治療法は有効か? 低放射線療法が再び注目されている
インフルエンザ流行期と重なり医療崩壊が懸念されている。そんな時に必要なのは「過去の治療法」ではないか?
弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長に聞いた。
新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が増えているにもかかわらず、重症者は低く抑えられている。
その原因は日本人特有の感染症になりにくい生活習慣などといわれるが、実際は新型コロナ感染症の治療法が確立したからに他ならない。
「新型コロナウイルス感染症は8割が軽症で、治療が必要なのは基本的に残り2割で、この人たちは体内で新型コロナウイルスが増殖している状態なので、抗ウイルス薬により増殖を阻止します。症状が進行し全身に炎症が広がり、サイトカインストームが発生する段階では、ステロイド薬やインターロイキン6阻害薬などの抗炎症薬を投与し、重症化を阻止するのです」
つまり、新型コロナウイルスの治療は抗ウイルス薬と抗炎症薬の組み合わせで治療することが、現時点で標準治療になっているというわけだ。