症状が重くなる?インフルエンザとの混合感染には注意が必要

公開日: 更新日:

 前回、新型コロナウイルスが感染した細胞では、本来作られるはずのインターフェロン(自然免疫のひとつ)が作られない可能性があるという話をした。その原因のひとつが「ORF6」と呼ばれるタンパク質が作られ、インターフェロン合成を阻害するからだとも説明した。

 このことが、新型コロナウイルスの体内侵入を容易にする原因のひとつになっているとみられるのだが、もうひとつ人間にとって厄介なことがある。それは、「干渉作用」が効かない可能性もあるということだ。

 干渉作用とは、「1つのウイルスが感染した細胞には、インターフェロンなどの免疫細胞の働きにより2つ目のウイルスには感染しない」というもの。新型コロナもその原則が当てはまると考えられてきたが、どうやら必ずしもそうではないらしい。

 実際、中国・武漢の新型コロナウイルス感染症の重症患者の約50%がインフルエンザにも感染していたことが報告されている。

 新型コロナとインフルエンザの2つのウイルスに同時感染した患者は、サイトカインストームが早まるだけでなく、何度も起きる傾向にある。東邦大学名誉教授の東丸貴信医師が言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明