医療従事者は新型コロナウイルスのワクチンを打つのか?

公開日: 更新日:

 ファイザーの臨床試験では、参加した約4万人を「ワクチンを接種する2万人」と「偽薬(プラセボ)を接種する2万人」に振り分けた。その結果、接種した2万人のうち発症したのが8人、偽薬を接種した(ワクチンを接種しなかった)2万人のうち162人が発症した。ワクチンを接種すれば、接種せずに発症した162人を8人に減らせる――これが有効率95%という数字になる。

 アメリカ国立衛生研究所(NIH)でウイルス学・ワクチン学の研究に携わった七合診療所所長の本間真二郎氏は言う。

「有効率は発症した人の割合であり、発症していない人が評価されていません。ワクチンを打たなくても2万人のうち1万9838人は発症していませんので、現時点では打たなかった場合でも発症しない人の割合はわずか0・77%しか減らない計算になります」

■医師は接種する?

 こうした「安全性」と「有効性」を考慮したうえで、医療従事者はワクチンを打つのか。


「接種が始まってもしばらく様子を見てから検討します。臨床試験で安全性が確認されたといっても、数年後、数十年後に副作用が表れる可能性があります。感染した場合に重症化や死亡リスクが高い高齢者は接種するメリットが大きいといえますが、若者や妊婦はおすすめできません」(循環器内科医)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後