古谷彰子
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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

カブの葉は年末年始の暴飲暴食で疲れた胃腸を癒す

公開日: 更新日:

 カブの旬は「春先」と「年末年始」の2回あります。特に寒い季節のカブは甘味が増しておいしいともいわれているので、この時季、ぜひ食べたい食材のひとつです。

 そんなカブには、白い根、葉の両方にたくさんの栄養価が含まれています。まず、根と葉の両方に含まれているのが抗酸化作用の強いビタミンCです。水溶性のため、水にさらしすぎないことが大切です!

 また、根の部分には炭水化物のひとつ、でんぷんを消化し吸収しやすい形にしてくれるアミラーゼが含まれています。さらに、辛味のもとであるイソチオシアネートは、消化機能を高めてくれる他に、殺菌効果も期待できるといわれています。

 お正月明け、7日に食べる「七草がゆ」に入っている「神を呼ぶための鈴という意味を持つ鈴菜(すずな)」は、なんとカブの葉です。7つすべての材料が用意できなかったとしても、カブの葉を入れたおかゆを食べてみるのもお正月で疲れた胃腸を休めるために十分理にかなった食事となるでしょう。

 他の研究でも3%の食塩水(海水と同程度)に3日間漬けたカブの浅漬けが最もイソチオシアネートの生成量が多かったという報告もあるので、おかゆの用意ができない場合、浅漬けを食べるのもいいかもしれません。

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