心身不調の原因「梅雨疲労」をしっかり回復するための対策法
■「トリプトファン」を減らさないよう注意
蓄積しやすい梅雨の疲労を放置していると、不眠、めまい、抑うつ、消化器障害といった症状が悪化し、医療機関で治療を受けなければならないケースもある。
しっかり対策しておきたい。
「まずは自律神経の働きを安定させるセロトニンを増やすために、その材料となる『トリプトファン』という必須アミノ酸を意識して摂取しましょう。トリプトファンは体内で生成できないため、食事から取る必要があります。豆腐や納豆などの大豆製品、牛乳やヨーグルトなどの乳製品に多く含まれ、米でも摂取できます。また、バナナはトリプトファンの含有量が15ミリグラムと多くはありませんが、合成を促進するビタミンB6も含まれるのでおすすめです」
トリプトファンの1日の推奨摂取量は体重1キロ当たり4ミリグラムで、60キロの人は240ミリグラムになる。白米100グラムで82ミリグラム、木綿豆腐100グラムには98ミリグラム含まれているので、食事だけで十分に摂取できる。