最新の「歩行訓練支援ロボット」は楽しみながら訓練できる

公開日: 更新日:

 ウェルウォークは、患者の体を上から吊るして歩行訓練できるので転倒する心配がない。患者が立つ正面には大型モニターが設置されており、全身、足元、横の姿勢の3方向からの映像を映し出すことができる。患者本人も自分の体の状態を把握しながら訓練することができるわけだ。

「ロボット脚は、膝から足首、足底を覆う形になっていて、膝の部分にモーターとセンサーが入っています。そして療法士がタッチパネルで、膝伸展、足の振り出し、膝屈曲角度、膝屈曲のタイミングなどのアシスト内容を調整して歩行訓練を行います。リハビリでは、このように運動学習理論に基づいて、正しい運動フォームを反復することが重要になります」

 繰り返し行う歩行訓練は、モチベーションの維持も課題になる。そのため最新型にはゲーム機能も搭載されている。「姿勢ゲーム」は、調整した軸の範囲内で姿勢を維持するとポイントが獲得でき、範囲から外れるとリセットされる仕組み。「東海道五十三次ウォーク」は、リハビリ中の歩行をカウントし、五十三次の宿場を旅するゲームだ。

 しかし、医療用ロボットは進化するほど高額になる。リハビリの診療報酬(医療機関に支払われる金額)だけでペイするのは難しいという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後