上肢マヒのロボット型リハビリ装置「ReoGo-J」はどこが凄いのか

公開日: 更新日:

 脳卒中による片マヒでは、上肢と下肢がリハビリテーション(以下リハビリ)の対象となる。しかし、脳の中では細かい動作をする手の領域が圧倒的に多いので、その分、下肢よりも上肢の方がマヒが強く出て、マヒが残りやすい。それだけ効果的なリハビリ手段が求められ、さまざまな上肢用の運動訓練装置が開発されている。

 国内で最も利用されているのは、コンピューター技術とロボット工学を応用した「ReoGo-J」という上肢用ロボット型運動訓練装置。海外で開発された機器を帝人ファーマがライセンスを受け、日本人向けに改良したものだ。どのように使うのか。リハビリ専門医で医療用ロボットに詳しい了徳寺大学・健康科学部医学教育センター(千葉県浦安市)の松元秀次教授が言う。

「ReoGo-Jは、椅子に座り、機器本体から上に伸びているアームの上にマヒしている上肢をのせます。そしてモニターに表示される目標点に向けてアームを軌道に沿って動かすことでマヒの改善、関節可動域の拡大などを図るリハビリロボットです。放射状や円状など軌道の異なる17種類の訓練メニューと介助度の異なる5種類のアシストモードが設定できます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動