なぜ紫外線は年々強烈になるのか、どんなリスクが潜んでいるのか?

公開日: 更新日:

「UVBは角膜、UVAは水晶体で吸収されるといわれます。海水浴場やスキー場で強い太陽の光を浴びたり、電気溶接を見ることにより長時間直接目に紫外線(UVB)が暴露されると、角膜の表面の細胞が脱落して炎症を起こします。これを紫外線角膜障害とか電気性眼炎と言います」

 通常なら1日ほどで回復するが、大変な痛みを伴う。

 眼鏡やコンタクトレンズをつけている人の中には、横から入ってくる紫外線が角膜の下の空間(前房)で変に屈折し反対側に集まり火傷のような隆起を作ることも。

「これを瞼裂斑と言います。戸外で長時間活動する人は紫外線(UVA)により水晶体が濁り、その濁りによって入ってきた光が乱反射して光を眩しく感じたり、光がきれいに網膜に届かなくなり視力が低下することがあります。これが白内障です。本来は高齢者の病気ですが、若くても戸外で長時間活動する人はなりやすいことがわかっています」

 UVAの一部は、目の最奥にある網膜の一番外側にある網膜色素上皮層に達し、ダメージを与える。また、網膜色素上皮に炎症が起き、引き続いて新生血管と呼ばれるもろい血管が誘発される。そこから出血するのが加齢黄斑変性症である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」