なぜ紫外線は年々強烈になるのか、どんなリスクが潜んでいるのか?
「オゾン層に次いで有害な紫外線を散乱・吸収するエアロゾル(大気中の微粒子)や雲量が気候変動などにより減少しているからです」(平本氏)
紫外線には「UVA」「UVB」「UVC」の3種類がある。地上に到達するのがUVAとUVBで、UVCはオゾン層で吸収され地上には到達しない。UVAとUVBを皮膚に浴び続けるとどんなリスクがあるのか?
「UVAは4層ある皮膚の中で真皮まで届いて肌の老化を進めるといわれています。一方、UVBは強いエネルギーがあり、皮膚表面に炎症を起こしヒリヒリとした痛みと赤みを帯びる日焼けが起こります。人によっては水ぶくれができたり、皮膚の免疫力が低下して単純ヘルペスなどの皮膚疾患を発症するケースもあります。また、UVAとUVBのいずれも、場合によっては皮膚の細胞の遺伝子を破壊し、皮膚がんを招くことがあります」(平本氏)
■目や脳にも悪影響が
紫外線を浴び続けることは目にもダメージを与える。清澤眼科医院の清澤源弘院長が言う。