なぜいま新型コロナウイルスの空気感染対策が必要なのか? 初冬の豪州ではすれ違い感染が

公開日: 更新日:

 この区分に従えば、空気感染はすべてエアロゾルを介した感染となる。

「これまでは生きたウイルスが多数含まれる飛沫がくしゃみなどで吐き出され、それがテーブルやドアノブ、紙幣などに付着し、それを触れた手で口元や鼻などに触ることで感染すると考え、飛沫感染や接触感染の対策が中心となってきました。ところが、多くの人が素手で触れる紙幣を扱う銀行でクラスターが発生したとの話は聞かないし、ドアノブから感染者が多数発生したとの話も聞かない。むしろ、最近は野外音楽フェスティバルやバーベキューなどオープンスペースでの集団クラスターが増えていて、検疫のための宿泊施設で、お互いに面識がない人の間で感染が拡大したり、公共交通機関の中で遠く席が離れた人が感染したりした例が報告されている。感染経路の主役は接触感染でなく、エアロゾルを介した空気感染ではないか、との声が上がっているのです」

 実際、欧米からは「接触感染はマレ」との論説も目立ち、日本国内の感染症の専門家や医師ら32人が賛同者として名を連ねた「最新の知見に基づいたコロナ感染症対策を求める科学者の緊急声明」では、「空気感染が主な感染経路」という前提でさらなる対策を求める声が上がっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動