なぜいま新型コロナウイルスの空気感染対策が必要なのか? 初冬の豪州ではすれ違い感染が
「ワクチンを2度接種した人はこの先、行動緩和が許されることになるでしょうが、ブレークスルー感染が増えていることを考えれば油断は禁物です。とくに心配なのは空気が乾燥する冬場の空気感染です。豪州では初冬にあたる、今年の6月中旬にシドニーの大型ショッピングセンターですれ違った2人が感染したことが明らかになっています」
■マスクは気密性の高い不織布を
では何から始めればいいのか? まずは換気だ。
「室内外の温度が異なる冬なら部屋の窓を5センチほど開けることで、換気ができます。暖かい空気が外に出て、冷たい空気が部屋に流れ込むからです。しかし、いまは1時間に2回、窓を大きく開けるだけでは空気の流れができず不十分な場合がある。可能なら扇風機などで室内の空気を外に出すといいでしょう」
ただし、寒い時季に暖かい部屋にいるのに窓を開けるのは嫌だという人もいるだろう。ならば、いまから熱交換換気装置の設置を検討するのもいい。外気を室内の温度に近づけてから取り入れるので、熱を捨てずに新鮮な空気を入れられて、汚れた空気だけ排気することが可能となる。