コロナ禍で増加 「帯状疱疹」を重症化させない2つのポイント
治療が遅れると神経が損傷され、後遺症が残るリスクが上がる。帯状疱疹そのものは治っているのに神経の痛み(帯状疱疹後神経痛)が続くのだ。衣類が触れただけでも強い痛みを感じるケースもあり、痛みの期間は比較的、長きにわたる。
「帯状疱疹の痛みは皮膚や神経の炎症に伴うもので、完治が治療目的。しかし帯状疱疹後神経痛になると、痛みを完全に取り除くよりは痛みをコントロールするのが目標となります。使う薬も異なります。帯状疱疹から帯状疱疹後神経痛への移行は教科書では1~2カ月となっているものの、明確な区切りがないので、患者さんの痛みの訴えから医師が判断し、治療を切り替えていきます」
帯状疱疹後神経痛の治療では、抗てんかん薬、抗うつ薬、オピオイド(医療用麻薬の一種)、神経ブロック、漢方薬などを使い分ける。ペインクリニック(痛みの治療)に精通した医師の治療が望ましい。
帯状疱疹で重要なのは早期発見、早期治療と述べた。
もうひとつ非常に重要なのが、50歳以上が対象の帯状疱疹ワクチン接種。コロナワクチンとは2週間空ければOKだ。