酷暑に命を守り、健康を維持する「エアコン」の正しい使い方
就寝中に目が覚めて睡眠の質を低下させる中途覚醒の時間が2時間以上の人は、10分未満の人と比べて夜間の平均気温が約2度高いというデータがある。睡眠効率が65%未満の人は、95%以上の人と比べて夜間の平均気温が約3度高いこともわかっている。
「また、気密性の高いマンションは深夜に高温になりやすいという報告があります。夜にエアコンを切ると昼のうちに壁に蓄えられた熱が放射熱となって、外気温以上に室温が上昇するためです。こうしたデータを考慮しても、就寝中もエアコンを切らないようにすべきです」
いまは節電が呼び掛けられ、エアコンをつけるのをガマンしたり、設定温度を28度前後にしている人も少なくないだろう。しかし、その結果、熱中症をはじめとした病気を招いたり、睡眠の質が落ちて体調を崩してしまえば本末転倒。節電するならエアコン以外の電化製品を使わないようにしたほうがいい。