酷暑に命を守り、健康を維持する「エアコン」の正しい使い方

公開日: 更新日:

 エアコンは自律神経の疲弊にも大きく関わっている。自律神経は、体温、血圧、呼吸、心拍数、消化吸収、睡眠、摂食など、われわれが生命を維持するために必要な働きをすべてコントロールしている。

「自律神経=脳がもっとも酷使されるのは、体温を一定に保つために働くときです。暑い夏は、体内にこもった熱を放散するために発汗を促したり、体表の血管を拡張して血流を増やして対応しています。自律神経は質の高い睡眠によって疲弊を回復していますが、気温が高い環境で就寝していると、自律神経はずっとフル回転を強いられ、十分に休息できないのです」

 自律神経が疲弊し切って交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、消化器の不調、便秘、下痢、食欲不振、頭痛、めまい、抑うつ、不眠、慢性疲労、倦怠感、動悸など、心身のさまざまな不調を引き起こす。

「そのまま放置していると、自律神経系だけでは生命維持機能をコントロールすることができなくなるため、それを補うために内分泌系や免疫系が稼働します。そうなると、インスリン抵抗性が高まったり、血圧が高くなったり、肥満を招き、糖尿病脂質異常症、高血圧、心血管疾患、がんといった命に関わる病気のリスクがアップします」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較