糖尿病患者が口にする「全然食べてない」には2つの意味 絶対量を食べていないのではない

公開日: 更新日:

「先述した通り、独居や老老介護の高齢な糖尿病患者さんはタンパク質を取りたくても取れない状況にある。それなのに減量を呼びかけることに意味があるのでしょうか」

「全然食べていない」が「糖尿病になりそうなものを食べていない」という患者の場合は、もともと炭水化物や果物、栄養ドリンクなどを過量摂取しているケースが多い。彼らは糖尿病は甘いものを食べるからと勘違いしているという。

「甘いものはお菓子やジュースなど砂糖が入ったものと誤解しています。話を聞くと、パンやごはん、パスタを3食しっかりと食べ、バナナやミカンをおやつに食べて、健康のためと栄養ドリンクを飲んでいる。主食や果物が糖質であることを理解していません。これらの食習慣を改めない限り、体重や中性脂肪が増えて、血糖値を悪化させます」

 糖質はタンパク質と結びつく性質があり、「糖化タンパク」(AGEs=糖化最終生成物)となる。それが体にたまることで各臓器をサビさせ「老化」につながる。当然そうした認識もない。

「糖化が皮膚で起こればシミや脱毛、目に起これば白内障になります。果物に多い果糖は、ブドウ糖の300倍糖化を起こしやすいといわれており、もともと血糖値の高い糖尿病患者は特に糖化を起こしやすいため、果糖の過量摂取は全身の老化や合併症につながるリスクが高い。栄養ドリンクやスポーツドリンクにもトウモロコシから作られる人工的な果糖である『ブドウ糖果糖液糖』が多く含まれており、十分注意する必要があります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中村倫也が「風、薫る」に大貢献…妻・水卜麻美アナとの「ずっと仲良く」「にこやかな」近況

  2. 2

    欧州初の日本人指揮官誕生へ 森保一監督の“再就職先”は「ベルギー1部の日系クラブ」一択か

  3. 3

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  4. 4

    新庄監督の“再就職先”に挙がるまさかの球団 采配に賛否もチームのテコ入れ役にうってつけ

  5. 5

    菅野智之トレード不成立の裏に致命的な“前科”…ここまで11勝4敗でも市場価値が低かったワケ

  1. 6

    巨人が今オフにも菅野智之を“買戻し”へ…完全復活の元エースを待つメジャーとの争奪戦

  2. 7

    腎臓病(4)ソーセージ、ちくわ、プロセスチーズの取り過ぎが腎機能を低下させる

  3. 8

    高市首相“被災地利用PV”が大炎上! ピアノBGM付きでヘリから合掌、酷暑に汗一滴かかない不可解

  4. 9

    被災地を踏み台に…確かにビンビン「伝わる」高市首相の人気取り “政治の師”は激励に駆けずり回るハード視察

  5. 10

    強いショック状態の清水アキラに心配の声…子供を亡くした神田正輝らもたどった遺族ケアの道のり