末期がん患者がたどる経過について周囲が知っておくべきこと

公開日: 更新日:

 日本人のうち2人に1人ががんに罹患し、4人に1人ががんで亡くなるとされる。がん種やステージにより、治療法など患者本人や家族の葛藤はさまざまだが、末期のがんには共通した症状がある。それを理解しておけば、看取る側も気持ちの整理ができ、患者も無駄な治療による痛みや苦しみから解放される。

 患者の約半数が「がんの末期」状態で、年200人を自宅で看取るという「しろひげ在宅診療所」(東京・江戸川区)の山中光茂院長に聞いた。

「がんとは、遺伝子異常の蓄積により無秩序な増殖を繰り返す異常な細胞が生まれ、悪性新生物を成す病気です。がんが怖いのはそれがさまざまな臓器に転移したり、臓器に深く浸潤することで正常な臓器が腫瘍に置き換わり、生存に必要な機能が失われ、死に至るからです」

 山中医師に言わせると「がん」そのものが致命的なものなのではなく、「進行すること」が問題なのだという。

「だからこそ、がんについては各種臓器に広がる前の『初期のがん』を手術で取り除いたり、抗がん剤や放射線療法で血液やリンパに残っているがん細胞をしっかりと叩いて“治療する”ことが大切なのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース