著者のコラム一覧
清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

市販薬は箱の成分表示をチェック まずは「単一成分」から試す

公開日: 更新日:

 片頭痛でも緊張型頭痛でも、急な頭痛を鎮めるのに市販薬は有効です。その市販薬ですが、どんな基準で選んでいますか? 

「有名な薬だから」「好きなタレントがCMをしているから」──。そんな理由で選んでいる方もいるかもしれませんね。

 しかし、市販薬購入の際に大切なのは、薬の箱に書かれている成分表示を確認することです。表示には「複合成分」もしくは「単一成分」が記載されています。

「複合成分」の薬は、複数の薬効成分をまとめてひとつの錠剤へ成形した薬で、「単一成分」は文字通り、ひとつの成分で作られた薬です。

 なぜ、成分表示の確認が大切か。それは、自分の頭痛に合った薬を選びやすいからです。そのため、私はまずは「単一成分」の薬を選ぶことをおすすめしています。その成分が自分の頭痛に合うかどうかをすぐに確認できます。

「単一成分」の頭痛薬で一般的なのは、「アスピリン」「イブプロフェン」「ロキソプロフェン」です。

 緊張型頭痛であれば比較的どの薬でも効果がありますが、片頭痛の方、あるいは片頭痛と緊張型頭痛が混合している方は、「アスピリン」から試すといいでしょう。血小板に作用し、片頭痛の原因である「セロトニンの異常な分泌」を抑制してくれるからです。アスピリンの片頭痛への作用は、頭痛ガイドラインにも記されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー