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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

市販薬は箱の成分表示をチェック まずは「単一成分」から試す

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 ただし、片頭痛では、頭痛と同時に吐き気を伴うケースが非常に多い。薬を飲んだはいいが、嘔吐してしまい、それによって薬の有効成分がしっかりと吸収されず、薬の効果を十分に得られないことがあります。

 そんな場合は、吐き気など胃腸症状を和らげる成分が配合されている「複合成分」の頭痛薬に切り替えてください。成分表をチェックしてもよくわからないときは、適当に選ぶのではなく、薬剤師さんに尋ねてみるのがいいでしょう。

 念頭に置いていただきたいのは、市販薬はそう頻繁に使うものではないということ、使用は多くても月2~3回以内。必ず用量をきちんと守って服用してください。

 使用回数が多くなる、「頭痛がひどくて我慢できない」と用量を守らずに過剰に摂取していると、薬物の使用過多による「薬物乱用頭痛」を招く恐れがあります。複合成分の頭痛薬にはカフェインが含まれているものもあり、カフェイン自体への依存症も心配されます。

 その頭痛が片頭痛であれば、市販薬では根治できません。片頭痛に効く薬は、医師が出す処方薬が主体です。頭痛を繰り返すようなら、頭痛を専門的に診る医師の下で治療を受けるのが良いでしょう。

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