著者のコラム一覧
清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

市販薬は箱の成分表示をチェック まずは「単一成分」から試す

公開日: 更新日:

 ただし、片頭痛では、頭痛と同時に吐き気を伴うケースが非常に多い。薬を飲んだはいいが、嘔吐してしまい、それによって薬の有効成分がしっかりと吸収されず、薬の効果を十分に得られないことがあります。

 そんな場合は、吐き気など胃腸症状を和らげる成分が配合されている「複合成分」の頭痛薬に切り替えてください。成分表をチェックしてもよくわからないときは、適当に選ぶのではなく、薬剤師さんに尋ねてみるのがいいでしょう。

 念頭に置いていただきたいのは、市販薬はそう頻繁に使うものではないということ、使用は多くても月2~3回以内。必ず用量をきちんと守って服用してください。

 使用回数が多くなる、「頭痛がひどくて我慢できない」と用量を守らずに過剰に摂取していると、薬物の使用過多による「薬物乱用頭痛」を招く恐れがあります。複合成分の頭痛薬にはカフェインが含まれているものもあり、カフェイン自体への依存症も心配されます。

 その頭痛が片頭痛であれば、市販薬では根治できません。片頭痛に効く薬は、医師が出す処方薬が主体です。頭痛を繰り返すようなら、頭痛を専門的に診る医師の下で治療を受けるのが良いでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動