片頭痛がひどい…50代女性を調べたら大腸がんが見つかった
約840万人といわれる片頭痛患者の男女比はどのぐらいかをご存じですか。答えは1:4。圧倒的に女性が多いんですね。これは片頭痛と女性ホルモンが切っても切れない関係にあるからなのです。
片頭痛は、脳内神経伝達物質「セロトニン」の急激な増減により脳血管が拡張、脳が異常な過敏状態になることで引き起こされる病気です。セロトニンは「幸せホルモン」という呼ばれ方で、最近はネット上でもよく目にするようになりましたね。怒りや不安などの感情を抑制し、精神の安定や安心に影響するため、そんな呼ばれ方をするようになったのでしょう。
実はこのセロトニン、女性ホルモンであるエストロゲンと構造が非常によく似ている。そのため、女性ホルモンが大きく乱れる生理の前後にはセロトニンも同じように大きく乱れるんです。排卵日あたりも同じ。それが原因で、女性は生理前後や排卵日あたりに片頭痛が起きやすくなるのです。
また、同じく女性に圧倒的に多い「貧血」。貧血も、片頭痛を誘発する原因となる。貧血によって血液中の酸素濃度が低下すると、脳血管が異常に拡張。そうなると脳血管の周囲にある「痛み」のセンサー、三叉神経が刺激され、片頭痛が起きやすくなります。生理中は失血のため貧血に陥りやすい。これも片頭痛を助長する一因となっていると言えます。