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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

アメリカでも子供の市販薬過剰摂取が問題に…その多くが自傷や自死が目的

公開日: 更新日:

 日本では子供たちや女性の間で、市販薬の過剰摂取が問題になっています。その多くは自傷や自死を目的としていると報道されていますが、アメリカでも同じ問題が起きています。

 CDCアメリカ疾病予防管理センターが行なったデータ分析によれば、薬の過剰摂取による自傷が疑われるケースは、パンデミック前後の2019年から2021年にかけて10~19歳で30%増加しています。

 一方、オハイオ州中央毒物センターの調べでも、薬物の過剰摂取による自殺未遂の頻度が、10歳から24歳の若者の間で過去10年間で2倍以上に増えたことがわかっています。中でも女性は3倍以上に急増しました。

 また2000年以降、意図的な過剰摂取が疑われた160万件のうち、7割以上を若い女性と女児が占めています。そのうち34万人が治療を必要とし、1400人が亡くなりました。

 同じ研究者らが行なった薬剤の分析によると、最も多く使われたのは市販の鎮痛剤で、アセトアミノフェン、イブプロフェン、アスピリンでした。また10歳から15歳では、注意欠陥/多動性障害の治療薬の過剰摂取の割合が高いこともわかりました。 

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